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ちょっと最近、時間の流れが速すぎる

日々の雑談や本の感想などを書いていきます。

法条遥「リアクト」感想   「リライト」の謎解き編?

法条遥の「リライト」から始まる四部作の三作目。 西暦3000年から1992年の日本にやってきたタイムパトロールのホタルは、2311年に失踪した科学者を追跡するのが使命だった。 その過程で岡部蛍という作家が著した小説「リライト」に興味を抱き、…

法条遥「リビジョン」感想 前作よりもさらにややこしい

「リライト」に続く四部作の二作目。 主人公である千秋霞は代々千秋家に伝わる鏡を使って、未来を見ることができる能力を持っていた。 1992年秋、霞の息子であるヤスヒコが一週間後に亡くなるビジョンを見た霞はその未来を変えようと奔走するが、霞が行…

法条遥「リライト」感想  これは猛烈に面倒くささを追求した小説だ

あらすじ 1992年の夏、保彦という未来人の少年が「本を探しにこの時代にやってきた」と言って転校してきて、中学二年生の美雪と一緒に一夏を過ごす。 保彦はラベンダーの香りが付いた紫色の錠剤をのむことで時間を移動することができるが、この薬は保彦…

恒川光太郎「月夜の島渡り」感想

沖縄を舞台にした七つの怪異譚を収録した短編集。 どれもこれも、自分たちの日常のすぐそばに不思議な世界へ入り口が開けているような感覚にさせられる話ばかり。 胡弓の音色に呼び寄せられる死者たちの声、無数の靴が木に吊るされた怪人の家、パーラーで働…

森博嗣「数奇にして模型」感想

シリーズものの一作品について感想を書くとき、その前作までについての感想も書いた方がいいのかなーとか思うんだけど、いつも面倒くさくなって書けてない。 まあ、ブログを書き始めた時にタイミングよくシリーズものを読み始めるなんて言う幸運はそうそうな…

佐藤亜紀「醜聞の作法」感想  

人間っていうのは本当に、どうしようもなくゴシップ好きなのである。 それは今テレビでやってるワイドショーとか、ツイッターの炎上騒動を眺めていてもよくわかるだろう。 ワイドショーを見てる人口の半分以上は、まじめな事件報道なんかよりも芸能人の熱愛…

樋口有介「不良少女」感想

これは今日、祖父母宅から帰る途中で読んだ。 樋口有介は色々と読んだけど、その多くは思春期の少年が同級生の女の子の死について調べるパターンと、ハードボイルドな中年男が女性の死の謎について調べるパターンに大別される。 最近では女性が主人公のシリ…

三津田信三「首無の如き祟るもの」感想

大みそかから元日にかけて読んでた本。 新年早々おどろおどろしい本を読むなあと自分でも呆れるけれど、半分くらいはこういう本を読んでるからしょうがない。 三津田信三の刀城言耶シリーズの三作目で、「厭魅の如き憑くもの」と「凶鳥の如き忌むもの」は前…

梨木香歩「不思議な羅針盤」感想

梨木香歩さんの小説では「家守綺譚」や「村田エフェンディ滞土録」あたりが好きなんだけど、これは梨木さんのエッセイ集。この人の小説は草木やら鳥獣やら、自然への細やかな目線がとても気に入っている。このエッセイ集でも梨木さんのそういう部分への優し…