そういえば昨日の新聞に森見登美彦のインタビューが載ってたね
昨日ぼーっと新聞読んでたら、森見登美彦さんのインタビューが載ってたので嬉しくなった。
ネットにもあるかなーと探したらあった。
これこれ。
森見登美彦大好きなんだよー、だからこんな少しのインタビューでも読めて嬉しい。
やっぱり「夜は短し歩けよ乙女」から入って、文庫落ちしたのは全部買ってる。
ただ単行本はなー、貧乏学生にはちょっと手が出しづらいところもあって買えてない。
本棚の場所もとるし。
森見登美彦のホラー寄りの作品集に『きつねのはなし』があるけれど、自分はあの中に収録された「魔」が好きだな。
路地裏を駆け抜ける奇妙に胴の長いケモノ、夜道に乗じて通行人を殴りつける通り魔、夕立の中で木刀を持って対峙する少女と青年。
もう出てくるものすべてがワクワクさせてくれるし、全編に漂う気だるげで切ない雰囲気が大好き。
他にも『宵山万華鏡』や『新釈走れメロス』中の「百物語」なんかもホラーっぽくて、こう見てみると結構森見登美彦ってホラー寄りもいける。
まあ、元々ヘンテコな謎京都のガジェットを少し捻れば怪談調になるのは目に見えてるし、このインタビュー以外でも内田百閒が好きだと言っていたし納得。
自分も森見登美彦の影響を受けて内田百閒を読んだけど、『阿房列車』の三冊目だったかな、でそれまではただ当てもなく列車に乗ってであちこち行く旅行記だったのが、ふいに不気味な話に転じたのには驚いた。
他の『冥途・旅順入城式』なんかでも、日常のすぐそばに不気味な世界が見えている感じがある。
こう考えると森見登美彦の「日常のすぐそばにヘンテコがある」のと内田百閒の「日常のすぐそばに不気味がある」のは似通っていて、影響受けてるんだなあと。
うあー、『夜行』買いたい、でも金が無い。