今年の年の瀬は例年より年の瀬っぽさが無い
子供のころは年の瀬になると意味もなく気分が高揚した。
新しい年になると、何か今年とは全く違った自分に生まれ変わるような気がしていたのかもしれないし、単に学校が休みでお年玉がもらえるっていうことが楽しみだったのかもしれない。
それがここ数年、特に大学生になってからというもの、この時期になっても何も感じないようになってしまった。
何回も年末年始を経験して、年を越したところで大して世の中も自分も変わったりしないということを学んでしまったんだろう。
こういうことに気が付くと、どんどん自分が鈍くてつまらない人間になっているような気になって嫌になる。
今年は特に年の瀬感が薄い年の瀬になってしまった。
卒業論文の為に十二月の下旬からほとんど下宿に引きこもっていたし、同窓会に行っても話しかける相手が見つからずにぼーっとしているばかりだったし、昔の友達はマルチに引っかかるし。
仕事をするようになれば、多少は年末にプレミア感が出てくるようになるんだろうか。
だとしたら働くのは不本意でも、ちょっと悪くない。